昭和の日。
ということで、TV番組はあちこちで昭和にまつわる話題を放送していました。
その中で印象に残ったのは、ある画家をクロースアップしたもの。
老夫婦の画家で、夫は風景の水墨画、妻はリアルな人間画を専門にしていました。
その二人がある日、広島の原爆の絵を合作で書き始めたそうです。
夫の家族が広島で被爆していて、原爆が投下された直後、ご本人達も広島へ行っていたそうです。
その時の光景をもとに一枚書いた絵が、どんどんと話題になり、展示会も終わりかけた頃、ぞくぞくとその絵を見にたくさんの人が訪れるようになりました。
この絵が、初めて原爆を描いた絵だったそうです。
絵を見に訪れた人の中には、リアルすぎると目を背ける人もいたそうですが、その中に「本当の広島はこんなんじゃない!」と叫んだ人がいたそうです。
「誰がこの絵を描いたのか?」と。
そして書いた画家の女性が「私です」と名乗ると、「本当の現場はこんなもんじゃなかった。もっともっと悲惨だったんだ!!それをちゃんと書いてくれ」と言われたそうです。
この言葉をきっかけに二人は2枚目3枚目と原爆の絵を生涯書き続けることになったそうですが、彼女が最後に言った「たとえどんなに悲惨な絵でも、やられている人間が美しく見えるように描きたい」という言葉が印象的でした。
そういえるのは、本当の現場を見て来た人、体験して来た人の悲しみの言葉や気持ちを受け止めた上で、現実を見据え、それを描いて来た強さや優しさがあるから・・・なんじゃないかな。
昭和には高度経済成長など明るい話題も多く、日本が元気だった時代だと良く言われます。
でもその影には、たくさんの人の血と涙が流れた戦争があったと言うことを忘れてはいけませんよね。
昭和の日。考えることは人それぞれ。
私は、今の平和を作り支えて来た人たちに感謝をしたいと思います。
